著名な『ゲーム・オブ・スローンズ』の作家ジョージ・R・R・マーティンが、近々公開予定のアニメーション映画『ハーキュリーズ』のプロデューサーに就任することが発表された。これは『冬の疾風』の長年の執筆遅延とは別の新たな創作活動となる。
『ハリウッド・リポーター』によると、『A Dozen Tough Jobs』と題されたこのプロジェクトは、1920年代のミシシッピ農夫の視点からヘラクレスの伝説的な12の功業を再解釈するものだ。マーティンが製作を監督する一方、脚本はエルビスがエジプトのミイラと戦う異色作『ババ・ホー・テップ』で知られるジョー・R・ランスデイルが担当する。
「ジョージ・R・R・マーティンは叙事詩的ストーリーテリングと大規模なフランチャイズにおいて比類のない洞察力を持っている」と、ライオン・フォージ・エンターテインメントのデイビッド・スチュワートII世は述べた。
「『A Dozen Tough Jobs』は単なる再話以上のものであり、説得力ある文化的視点を通じて古典神話を革新的に再構築し、歴史的正確性と大胆な新たな物語領域を融合させた作品だ」
マーティンの『氷と炎の歌』シリーズ第6作『冬の疾風』の刊行日は未定のままで、2011年に刊行された『ドラゴンとの踊り』から13年以上が経過している。
シリーズ最終巻となる『春の到来』で完結させる計画がある一方、76歳の作家は精力的に活動を続けている——『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』を含む『ゲーム・オブ・スローンズ』スピンオフの監修、架空の歴史書によるフランチャイズ設定の開発、『エルデンリング』などのゲーム用世界観構築への参加などだ。
マーティンは2024年9月のブログ記事で、テレビ関連の仕事に前年の大半を費やしたことを明かした。2025年4月7日の更新では「何気ない発言が本の完成を意味するという噂を絶えず否定するのに疲れている。まだ完成しておらず、しばらくはかかる」と、近刊の期待を打ち砕く内容だった。